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不動産売却で囲い込みされやすい会社とは?特徴と見抜き方を解説

不動産売却

千川 優哉

筆者 千川 優哉

不動産キャリア20年

西区で気づけば20年
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不動産の売却を検討し始めたものの、どの会社に相談すればよいのか、不安を感じてはいませんか。
実は、不動産会社の対応次第で、あなたの大切な資産が本来よりも安く、しかも時間をかけてしか売れなくなってしまうケースがあります。
その背景にあるのが、不動産売却の現場で問題視されている囲い込みという行為です。
一見すると熱心な営業に見えても、実は囲い込みされやすい会社の特徴を知らないまま任せてしまうと、売主にとって不利な状況に陥りかねません。
だからこそ、相談前に囲い込みの仕組みや、されやすい不動産会社の見分け方を知っておくことが重要です。
この記事では、これから不動産会社に売却相談をしようとしている方に向けて、囲い込みの基礎から、契約時のチェック項目、納得いく不動産売却を実現するための具体的なポイントまで、分かりやすく解説していきます。

不動産売却の「囲い込み」とは何か

不動産売却における「囲い込み」とは、売主から売却の依頼を受けた不動産会社が、物件情報を他の不動産会社に十分に紹介せず、自社だけで買主も見つけようとする行為を指します。
本来、専属専任媒介契約や専任媒介契約では、指定流通機構であるレインズへの物件登録が義務付けられており、多くの不動産会社が情報を閲覧できる仕組みになっています。
しかし、実務の現場では、他社からの問い合わせに対して「商談中」などと伝え、事実上紹介を断ることで、売主が気付かないうちに囲い込みが行われることがあります。

囲い込みが問題視される背景には、不動産会社が売主と買主の双方から仲介手数料を受け取る「両手仲介」を狙いやすい構造があります。
売主側と買主側の両方を自社で担当できれば、仲介手数料が片方のみの場合に比べて増えるため、一部の不動産会社が物件を自社で抱え込みたくなるのです。
また、売主はレインズの画面を直接確認できないため、表向きには「しっかり広告しています」と説明されていても、実際には他社への紹介が制限されている状況に気付きにくいことが少なくありません。

囲い込みが行われると、物件情報が十分に市場へ広がらないため、購入希望者の数が限られ、競争原理が働きにくくなります。
結果として、適正な価格より低い水準で成約してしまったり、購入希望者がなかなか見つからず売却期間が長期化したりするおそれがあります。
さらに、国土交通省はこうした囲い込み行為を是正するため、宅地建物取引業法の解釈や施行規則を見直し、レインズ上の虚偽の取引状況表示などを是正処分の対象とする方針を示しており、今後は一層厳しく取り締まられる流れになっています。

項目 通常の売却 囲い込みがある売却
物件情報の流通範囲 多くの会社に広く共有 特定の会社内に限定
購入希望者の数 問い合わせが集まりやすい 検討する人が限られがち
売却価格と期間 相場に近い価格と適正期間 価格低下や長期化の懸念

囲い込みされやすい不動産会社の主な特徴

囲い込みにつながりやすい不動産会社には、いくつか共通する傾向があります。
まず、店舗数や担当者の人数が多く、自社の顧客だけで取引を完結させようとする営業方針が強い会社は、両手仲介を優先しやすいとされています。
また、個人の歩合給や厳しい数値目標が重視される営業現場では、他社からの問い合わせを受け付けたくない心理が働きやすくなります。
さらに、売主の希望や事情よりも、自社の成約件数や手数料額を優先する姿勢が強い会社は、囲い込みに発展するおそれがあるため注意が必要です。

囲い込みを見抜くうえで重要なのが、レインズへの登録状況や、その説明の受け方です。
国土交通省は、媒介契約の種類ごとにレインズへ登録する期限や、売主への指定流通機構登録証明書の交付義務を定めており、これらを丁寧に説明しない会社は注意が必要です。
また、売却活動の報告が「問い合わせは特にありません」「内見希望はありません」といった抽象的な内容にとどまり、レインズでの反響件数や他社からの照会状況が具体的に示されない場合、情報を十分に開示していない可能性があります。
このように、レインズの説明や売却活動報告の中身から、囲い込みのリスクをある程度見極めることができます。

さらに、売主の不安につけ込む営業トークにも注意が必要です。
「今すぐに専属専任で任せていただければ、社内のお客様だけで早く売れます」「他社に情報が出ると条件が悪くなります」といった説明は、他社への情報提供を抑えようとする意図を含む場合があります。
また、周辺の成約事例から見ても明らかに高すぎる査定価格を提示し、「この金額で売れるのは当社だけです」と強調する手法は、専任契約を獲得したうえで囲い込みにつなげる典型的なパターンとされています。
不安をあおる言葉や極端に高い査定が重なったときは、一度冷静になり、査定根拠や販売方法を具体的に確認することが大切です。

チェック項目 囲い込みの懸念サイン 確認したいポイント
会社や営業の姿勢 自社都合優先の両手仲介志向 売主の希望や事情への配慮
レインズ説明と報告 登録時期や内容の説明不足 登録証明書と反響状況の提示
査定額と営業トーク 相場から離れた高額査定提示 査定根拠と販売戦略の具体性

売却相談の前に知っておきたい契約とチェック項目

不動産を売却するときには、まず不動産会社との間で「媒介契約」を結ぶことになります。
媒介契約には、専属専任媒介契約・専任媒介契約・一般媒介契約の3種類があり、それぞれ不動産会社に任せる範囲や義務が異なります。
一般に、専属専任や専任のように依頼先を絞る契約ほど、不動産会社が他社へ情報を積極的に開示しない「囲い込み」のリスクが高まるとされています。
そのため、契約前に各契約形態の特徴と、自分がどこまで不動産会社に権限を委ねるかを整理しておくことが大切です。

専属専任媒介契約では、売主は自分で見つけた相手と直接契約することができず、必ず依頼した不動産会社を通す必要があります。
専任媒介契約では、一定の条件のもとで売主が自ら見つけた相手と直接契約することも可能ですが、依頼できる不動産会社は1社に限定されます。
一方、一般媒介契約であれば複数の不動産会社に同時に依頼できるため、情報が広く流通しやすく、結果として囲い込みが起きにくい環境になりやすいです。
ただし、どの契約でも不動産会社には指定流通機構への登録義務や報告義務が法律や通達で定められているため、その履行状況をきちんと確認することが重要です。

売却相談の前には、不動産会社に必ず聞いておきたい質問を事前に整理しておくと安心です。
例えば「どの種類の媒介契約を勧めるのかと、その理由」「指定流通機構への登録予定日と登録内容」「販売図面の配布先や広告媒体」「内見の申し込みがあった際の連絡方法とタイミング」などは基本的な確認事項です。
あわせて「他社から購入希望者の問い合わせがあった場合の対応方針」も具体的に質問しておくことで、囲い込みにつながる運用が行われないかを事前に見極めやすくなります。
こうした質問に対し、根拠を示しながら、分かりやすく丁寧に説明してくれるかどうかも、依頼先を判断するうえで大事な材料になります。

売却活動の透明性を高めるためには、契約前に報告の頻度や内容についても具体的に取り決めておくことが大切です。
たとえば「指定流通機構の登録画面の写しや、広告掲載状況を定期的に共有してもらう」「内見件数や反響件数、購入希望者の反応を、一定の書式で報告してもらう」といった方法があります。
また、価格変更の提案を行う際には、その根拠となる成約事例や問い合わせ状況のデータ提示を事前に約束しておくと、売主として納得しやすくなります。
このように、契約前から情報開示のルールを明確にしておくことで、不透明な囲い込みを防ぎ、売主自身が状況を把握しながら売却を進めやすくなります。

確認したい項目 主なチェック内容 囲い込み予防のポイント
媒介契約の種類 専属専任か一般か 理由とメリットの説明
指定流通機構登録 登録時期と内容 登録画面の共有依頼
売却活動の報告 頻度と報告方法 反響数や内見数の明示

囲い込みを避けて納得いく不動産売却を実現する方法

囲い込みを避けるためには、売却の初期段階から売主自身が主導権を持つ意識が大切です。
まず、査定は必ず複数社に依頼し、査定価格だけでなく根拠資料や販売戦略の説明内容まで比較することが重要です。
そのうえで、説明が具体的で、売却期間や広告方法などの条件が自分の希望と合っているか、冷静に見極めていくことが有効です。
こうした比較を通じて、売主が不動産会社を選ぶ立場であることを意識できれば、囲い込みにつながる不透明な提案を避けやすくなります。

売却活動が始まってから囲い込みを疑う場面では、事実関係を一つずつ確認していくことが大切です。
たとえば、指定流通機構への登録有無や登録時期、他社からの問い合わせ件数などを、活動報告書や担当者の説明を通じて具体的な数字で確認します。
説明に納得できない場合や不信感が強い場合には、媒介契約の種類や契約期間を踏まえ、宅地建物取引業を所管する行政窓口や、不動産取引の相談窓口への相談も選択肢となります。
感情的にならず、記録を残しながら冷静に対応することで、売却の軌道修正がしやすくなります。

安心して任せられる会社かどうかを見極めるには、日々のコミュニケーションの質を丁寧に確認することが欠かせません。
質問に対して根拠を示しながら説明してくれるか、メリットだけでなくリスクや懸念点も率直に伝えてくれるか、といった姿勢は重要な判断材料になります。
さらに、売却活動の報告頻度や報告内容、提案の背景などが分かりやすく共有されているかどうかも、透明性を測るうえで役立ちます。
こうした点を総合的に見ながら、長期的に信頼関係を築けると感じられる会社を選ぶことが、囲い込みを避けて納得のいく売却につながります。

確認したいポイント 望ましい状態 注意が必要な傾向
査定内容の説明 根拠資料に基づく丁寧な説明 高値のみ強調の抽象的説明
活動報告の頻度 定期的な書面報告と補足連絡 報告が少なく内容も曖昧
担当者の姿勢 質問歓迎で誠実な受け答え 急かす口調で不安をあおる

まとめ

不動産売却で損をしないためには、囲い込みの仕組みとリスクを理解し、売却活動の透明性を確保することが大切です。
媒介契約の種類やレインズ登録の状況、高すぎる査定や不安をあおる営業トークには特に注意が必要です。
疑問点は遠慮せず質問し、報告内容も具体的に確認することで、売主自身が主導権を持った売却が可能になります。
当社では囲い込みを行わず、情報開示と丁寧な説明を徹底しています。
納得できる不動産売却を実現したい方は、まずはお気軽にご相談ください。

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