
相続した実家、空き家のまま放置していませんか?──大阪市西区で20年見てきた「もったいない損」の話
「いつか考えよう」が、いちばん損をする
先日も、相続したご実家のことでご相談がありました。
「親が亡くなってから3年、なんとなく空き家のまま置いていた。いざ売ろうと思って見に行ったら、雨漏りで天井が落ちていて、水回りもすべて使い物にならない状態だった」と。
更地にするにも解体費がかかる。リフォームするにも、傷みが進みすぎて費用がかさむ。結局、置いていた3年間で、家の価値はじわじわ下がり続けていたわけです。
ご本人に悪気はありません。むしろ「急いで売るのも親に悪い気がして」という、優しい気持ちからの放置でした。でも、家という資産は、住む人がいなくなった瞬間から傷み始めます。これだけは、知っておいてほしいんです。
空き家を放置すると、具体的に何が起きるのか
売主さん目線で、難しい言葉を使わずに整理します。
① 設備が、人が住んでいる家の何倍も早く傷む
家は不思議なもので、人が住まなくなると一気に傷みます。換気されない、水道を使わないことで配管が錆びる、湿気がこもってカビが出る。「ただ置いているだけ」でも、家は静かに古くなっていくんです。
② 固定資産税が、最大で約6倍になることがある
これは意外と知られていません。空き家が「特定空き家」に指定されると、それまで受けていた住宅用地の税の優遇がなくなり、固定資産税が最大で6倍近くまで上がるケースがあります。
放置している間、税金は毎年かかり続けます。「使っていない家のために、毎年お金を払っている」状態が続くわけです。
③ 売れる金額が、年々下がっていく
建物の価値は時間とともに下がります。傷みが進めば、買う側は「リフォーム代がかかる」と見て、その分安くしか買えません。早く動いた人ほど、高く売れる。これは20年見てきて、はっきり言えることです。
大阪市西区・中央区で、20年やってきたから言えること
私は不動産の営業を20年やってきました。大手にもいましたし、独立してからは大阪市西区・中央区を中心に、売却のご相談をたくさん受けてきました。
その経験で言うと、相続した実家は、一般のご家庭ほどもめます。「兄弟で意見が割れる」「誰が動くか決まらない」——お金持ちの相続より、ごく普通のご家庭のほうが、かえって話がこじれることが多いんです。
そして、もめている間に家は傷み、税金はかかり続ける。だから私は、いつも「結論を急がなくていい。でも、相談だけは早くしてください」とお伝えしています。
正直に言うと、「すぐ売れ」とは言いません
ここは本音で書きます。
不動産屋の中には、相談されたらとにかく「売りましょう」と話を進める人もいます。でも私は、売ったほうがいいのか、貸したほうがいいのか、まず正直に比べます。
立地によっては、貸して家賃収入を得たほうがいいケースもある。逆に、傷む前に売り切ったほうがいいケースもある。売主さんの事情によって、答えは変わるんです。
だから最初のご相談で、「売る・貸す・しばらく持つ」のどれが今のあなたに合っているか、損得を並べてお話しします。そのうえで、決めるのはご本人です。
売った人も、買った人も、幸せじゃないと意味がない
最後に、私がこの仕事で大事にしていることを。
家の売買は、金額が大きいぶん、どうしても「売る側 vs 買う側」になりがちです。でも私は、売った人も、買った人も、両方が「やってよかった」と思える取引じゃないと意味がないと思っています。
相続した実家を手放すのは、寂しい決断でもあります。だからこそ、急かさず、ごまかさず、正直に。それが大阪まちなか売却相談室のやり方です。
まずは「相談だけ」で大丈夫です
「まだ売ると決めていない」「いくらで売れるのか見当もつかない」——その段階でまったく問題ありません。
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